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うつつの夢 

 
 
 
 
 
これから新たな道進むべき彼の人に対して
贈るべき言葉はまだ見つけられない

 (宝塚ファンの方にしか解らない書き方でしたね、昨日は・・・)



噂が間違いであったならと願いながら
実はこんな幕切れが一番似つかわしいとも思っていた日々
 
荻田浩一氏の作品が好きだった
少なくとも現在の宝塚歌劇団の演出家の中では一番・・・
 
噂の段階ではなく確実な情報として伝わりだした今
1ファンとしての感謝を込めて暫しの独り言を述べさせて頂きたい






 
 
 
 物語は現在の街角でも、中世の戦場でも構わない。
 
 
 一人の男が居た。
 少年の瞳と、成熟した心と、刃のように研ぎ澄まされた知性を併せ持った男。
 その才に人々は感嘆の声を漏らす。
 彼こそが英知だと・・・。
 
 しかし、当の本人は如何なる賞賛の声に対しても、曖昧な表情で微笑むだけだった。
 それはまるで、煩わしさから逃れる為の一つの手段でもあるかのように、柔らかなはずの笑顔の仮面の向こうの素顔は誰にも見せない。

 男が捜し求めるのは、日の光の下に刻まれる陰や、喜びと背中合わせに佇む悲しみ。
 或いは、善人の内に潜む邪な心。
 幸せは幸せではなく、喜びも束の間の幻でしかない。
 そんな世界を彼は見つめ続ける。
 崩れ落ちそうな危うい世界に、一人真実を知見する男。

 その心を満たすのは深い絶望なのか?
 
 ・・・否。
 
 脆く、不確かな世界であればこそ、決して失ってはならないものは愛。
 
 だから男は愛を求め続ける。
 その形は時々で姿を変え、色も、香りさえも様々に移ろいゆく。
 それでも、唯一不変の愛を求める。
 
    見えない剣で切り開く無限の荒野に、
    力の限り泳ぎ出す大海に、
    目指す愛はまだ見つからないけれど・・・
 
       新たなに踏み出すその道に、男はきっと光明を見出すだろう。

          その背中は振り向かずに遠ざかる。
 
             永遠に続く光の道へと・・・
 
 
 
 
 



 

 実はですねぇ~、壮さんに惹かれだしたのが 『タランテラ!』 からな私としましては、荻田先生の作品における壮さんが好きだったんですよ・・・それもかなり・・・。
 現の夢のようなその世界に、不確かな眼差しでさ迷い歩く男って図が彼女には似合うと思うんですよ。
 「いつか荻田先生の作品で壮さんが活躍できると良いなぁ~。」
 と、夢見ていたのですが、本当に残念でなりません。

    宝塚は虚構の夢。

 だからこそ表現できる世界がある。
 その一種独特の雰囲気に、荻田作品は見事にマッチしていた。
 勿論、各種の制約がなくなる分、外部の作品はより良い物となっていく筈だ。
 『蜘蛛女のキス』 は本当に素晴らしかった・・・朝海さんの代表作となる作品だろう。
 同じように、荻田作品にはその世界を体現する核となる人物が必要だ。
 女性が演じる『男』は決して現実ではありえない美しさと儚さを併せ持っている。
 彼女達は不確かな性だけが持つ危うい魅力を放ち続ける。
 荻田先生はその白黒判別の付かない世界に、敢えて一滴の原色の絵の具を流し込む。
 そして、攪拌され無彩色に飲み込まれる刹那の『色』に最後の光を当てる

 色は色ではなく、性は性ではなく。
 命さえも一時の夢に過ぎないのなら、一瞬の美しさだけを切り取り、永遠と名付けた絵画の中に閉じ込めてしまえば良い。
 
 荻田作品に私が感じるその排他的な世界が、今後どのような形で外部の舞台に生かされて行くのかが楽しみだ。
 本当に楽しみだ。
 
 
 
 
 
[ 2008/09/15 22:46 ] 日記 |








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