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ガストン・ルルーのジレンマ 

 
 
 
     君こそ全て クリスティーヌ

         エリックの頬を伝う涙。
 
 
 
 先程見終えたばかりの花組 『 ファントム(2006年) 』 の1コマ

 オペラ座の怪人と言えば高井さん&村さんのファントム。
 それは私の中で定められた絶対域。
 頭の固い古い人間なので、一度確立した観念はなかなか払拭できない。
 
 しかし、
 
 泣いてしまった。
 ウェバー卿スキ~としてはかなり申し訳なしなのですが、狂気の中に残る一筋の真実の光にスポットを当てるその演出とは180度違い、「 コレでもかよ、おい!」 ってほど愛ってヤツを前面に押し出しているヅカ式オペ座の怪人 ( アーサー・コピット脚本 ) もかなり良い!・・・つぅ~か好きです。

 原作の三文オペラ的猥雑さは影を潜め、ただ愛・・・愛故に苦しみ傷付くエリック。
 そして、エリックの真の心に触れ魂を振るわせるクリスティーヌ。
 うん、これは ( ちょっと古い ) 乙女心のど真ん中を直球でズバンと責められた感じです。
 何よりも春野寿美礼さんエリックの強引とも言えるほどの歌唱力が、数々の『?』』ポイントを力づくで引き上げてしまうのです。
 本当に稀有なトップスターだったのだと思う。
 そして、当時花組だった彩吹真央さんの演じるジェラルド・キャリエールとの掛け合いが素晴らしかった。
 あれほどの歌唱力を持つトップと二番手の組み合わせは、今後お目にかかれるものなのか・・・と、妙な感慨にさえ浸ってしまう私なのです。
 ダンサー好きだった筈なのに、いつの間にやら宗旨替えしてしまった感もあるが、素晴らしいものを素晴らしいと感じる心は大切だと思っている。
 
 四季好きさんにはファントムを、ヅカ好きさんにはオペラ座の怪人を、是非是非ご覧になっていただきたい、そしてその違いや双方の利点を確認していただきたいものです。
 
 しかし、そこで立ち返るのが原作の存在。
 一体全体、どこをどうやったらこんなに変わってしまうのよ・・・って程、全く違うお話と考えたほうが良いでしょうね、特にヅカ・ファントムは。
 ガストン・ルルーとは残念なことにお友達ではない。
 なので、直接彼に聞いてみる事は出来ないが、果たしてこんなにも切ない愛の物語として仕立て上げられている事を原作者はどう考えるのだろうか?
 確かに、指輪の件はグッと来ますが、ここまでではないでしょ? 流石に。
 
 自分の書き上げた物語が独り歩きをして、各方面で絶賛されている。
 それは作者としてはこの上ない喜びなのだろうが、果たしてそれで良いのかい、ルルー君。
 
 と、出来ることならご本人に問いただしてみたいと思う私なのでした。
 
 
 
 
[ 2008/04/29 12:24 ] 日記 |








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