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暗転 

 
 
 エクウスの感想をアップし終えて、久々に夢野の本を開いた。
 意識とは別の次元で、指は勝手にページを捲る。
 



 
 
 悪夢の様な夜にはとてもお似合いだね。
 君の嘘は可愛いよ・・・僕をとても幸せにする。
 僕はそんな嘘の中にしか安息を見出せないんだ。

 ねぇ、ココに座って。
 さぁ触ってみてよ。
 僕の指はこんなに冷たくて、今にも死んでしまいそうなんだ。
 でも、君が最後の瞬間に僕の心臓を掴み出してくれるのなら、僕は幸せだ・・・とても幸せなんだよ。
 もう、君の声は聞こえない。
 その笑顔も徐々に輪郭が崩れていく。
 綺麗だよ・・・とても・・・そして、反吐が出そうなほど醜いよ・・・。

 愛している。
 君は僕の死を司る。
 僕もまた君のためにこの身を捧げよう。
 
 愛している・・・愛しているよ・・・。

 
 


 
 
 読んだのは少女地獄。 夢野の短編集です。
 ドグラ・マグラが私の中ではベストな作品ですが、短編に凝縮されたエッセンスは刺激的で大好きです。
 眠れぬ夜には徹底して自分を虐めてみるのも手です。
 疲れ果てた神経が、限界を超えてプッツリと切れる瞬間を感じて眠りに落ちるのは悪くない。
 意識が消え入る刹那、その日の舞台の幕が下りる。
 暗黒の闇の中に・・・
 
 
 
 
[ 2007/07/16 11:04 ] 創作 |








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